はじめてのふりかえりに参加してきた

Agile Samurai Basecampのはじめてのふりかえりに参加してきました。
http://www.agilesamuraibasecamp.org/

会社では普通にふりかえりは導入して実践しているのだけど、基本に立ち戻って参加してみたら再認識したり、新しい発見があったので、そのメモをまとめます。

最後の感想にも書きましたが、勉強会の全体的に、「楽しく開発、仕事しましょうよ!」っていう思いがあったような感じがして良かったです。

私自身、前回のAgile Samurai Basecampの「はじめてのインセプションデッキ」に参加したことがあって、実は今回このシリーズ2回目です。
前回同様、会社のマネージャーの方が紹介チケットみたいなものを持っていて、通常2000円のところを無料で参加させていただきましたm(_ _ )m

参加者は管理職の方やスクラムマスターやってて困ってます!って方が多い印象でした。
後は学生がチラチラといて、普通の開発者ですっ!って人は多分私ぐらいかなぁと思います。
西村さんが「Agile Samurai Basecamp初めての人!」と聞いてみたところ、ほとんどの人が初めての参加でした。
あとは、私と同じように前回のインセプションデッキも参加されたという方でした。


ふりかえりとは


ふりかえりの概要

まずふりかえりとはという話から、ワークショップ、事例紹介という前回と同じような流れでした。

最初は知る人ぞ知る西村さんのお話。
西村さんはアジャイルサムライの翻訳をされたり、SCRUM BOOT CAMP THE BOOKの本を書かれたりと、アジャイル界隈ではかなり有名な方です。

で、お話はふりかえりとはという内容です。

まず、西村さんからこんな質問がありました。

プロジェクトが終わった時や一段落したときに、
「もっとこうしたほうが良かったんじゃないか?」
と思うことがありますか?

それに対して、ほぼ100%の人が手を上げました。私もそんな経験あります。

以下、アジャイル開発の原則よりふりかえりについて書かれています。

チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、
それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整します。

この、“定期的に”っていうのと、“最適に調整”ってのが大事なんですよね(少なくとも私はそう思う)。
(余談ですが、ふりかえりってもともとアジャイルの考えになくて、後から追加されたそうです。だから最後なんですかね。)

ふりかえりで気をつけること

じゃあ何をふりかえるの?というと、以下のふたつの側面があります

  • 開発プロセス、どう仕事を進めるか
  • チームとしてどう協力していくか
    です。

なので、振り返りで「RSpecができなかった」というProblemが出ても、それに対してのやり方、対策方法を考える場がふりかえりであって、Tryとかで「Rspecできるようになる」じゃあ違うわけですね。(だと私が勝手に解釈しました)

もうひとつ、振り返りをやるとひとのせいにしがちですという話もありました。(私も経験あります)
そんななか、アジャイルサムライには、すごくハッとさせることが書いてありました。

ふりかえり最優先条項
どんな問題が出てきたとしても、私たちは次のことを納得し、それを心から信じます。チームメンバーそれぞれは、その当時わかっていたこと、備えていた自分自身のスキルと能力、手に入れることのできたリソース、そして現場の状況に応じて、自分の力が及ぶ限りの全力を尽くしたのです。
つまり、ふりかえりは魔女狩りじゃない。

…、読んではいましたが、忘れてるもんですね。
その時点では最善の選択をして全力で仕事をしていたんだから、誰にも責められないんです。なるほど!って思いました。
これからは気をつけていきたいなと思ったのと、周りの方も責めがちになったらうまく促すように指摘できるようになりたいですね。

やり方

基本的な流れは以下のような感じだそうです

  • 場を設定する
  • データを収集する
  • アイデアを出す
  • 何をすべきか決める

場の設定

  • 感謝する
  • 立ち位置を表明する

2つめの立ち位置を表明するですが、人それぞれの役割?特徴?みたいなものを明らかにするという話でした。
それを役職みたいなものに例えていて面白かったです。
以下出てきた人たちです

  • 探検家: 超楽しみ!興味津々!
  • 買い物客: 何か変えられるといいなぁ…
  • 行楽客: 何かわからないけど、すごい楽しそうwwww
  • 囚人: ここにいるの嫌なんですけど…

最初はよくわからなかったんですけど、聞くと「なるほど笑」ってなりました。
まぁ確かにそういう人もいますし、場を設定するならそういう人たちのことも考えないといけないですね。

データを収集する

これは、そのふりかえりの期間に対する情報を集める。そのままですね。
ただ、集めるデータもその時に何があったか以外にも、喜怒哀楽の感情とかも一緒に収集すると面白いですよ。
という話がありました。
怒ってるとか、悲しいとかそんな感情があれば何かあったんでしょう。ってなるからですね。
今度どこかでやってみようかなと思います笑

アイデアを出す

これは、一般的にはブレーンストーミングとかで意見出しをすることが多いのですが、ここでもうひとアレンジ。
会社でもやったことあるのですが、出した意見をふせんとかに書いてから、それぞれ共感したところにシールを貼って、シールが多い意見をグルーピングして絞り込む
というもの。結構有用です!!

何をするか決める

ここで気をつけることは以下の2つだそうです。

  • SMARTな目標を立てる
  • 明確、計測可能、達成可能、適切、タイムリーであること
    例「毎週13時から◯回やる」とか

確かに、ふわっとしたことや、意識論だと何をすればいいかわからないですもんね(何度か経験したことありますが…)
そうするとやらないんですよねぇ(-_-;)
なので、やれることを決める。大事ですね

変わった振り返り

最後に、変わった振り返りを紹介していただきました。
一般的にはKPTが有名ですが、「みんなでひとつの絵を書く」というのもあるそうです。
なるほど、難しそうだけど、ちょっと面白いなと思いました。
西村さんいわく、成熟したチームだと不思議なもので同じ絵になるそうです。
やっぱり認識とかが合ってたり向き先のゴールが一緒だったりすると、自然とそうなるもんなんですかねぇ。
自分のチームはどうなのかちょっとやってみたい感あります笑

ただ、絵を書くとかではなくて、なんで振り返りを行うのかを意識するのが大事というのもおっしゃっていました。


ワークショップ


第二部ではワークショップを行いました。
これは実際に経験しただけなので、今回は割愛しますが、ざっくり言うと以下のようなことをしました

  • “自分で考える” から “人の問いに答える”
  • “絵にしてみる” から “絵から言葉にする”
  • “文字にする、人に話す” から “フォーマットに書いてみる”

ということをしました。(あとでちゃんと書くかもです)


導入事例


最後の導入事例は、実際に振り返りを導入されている企業の方々のやり方の紹介でした。
基本的にWFモデルで開発しているおかたい会社で導入している事例を話されていました。

「アジャイル始めましたチーム」でふりかえりをやるときのアレコレ

すぎいさんという認定スクラムマスターで、サッカーが好きだそうです。

SIerの現場で導入した話。ふりかえりを導入したてのときに気をつけることなどを話されていました。

はじめ、ウォーターフォール型とかにアジャイルのプラクティスを導入しようとすると、「一回しかやらないわけだし、意味ないんじゃない?」って言われることもあるそうです。
ただ、アジャイルに不慣れでふわっとしたKPTでも、最初は導入障壁を下げていくようにするのが大事とのこと。

いきなりしっかりしたやり方をせずとも、徐々に浸透させていくのが良く、以下のような流れで浸透させるのが良いそうです。

  • まずは発言のしやすい雰囲気を作る
  • そうすると徐々に、俺達のプロダクトだぜぃ感が出てくる
  • そこからじゃあゴールを達成するためには?と考えだすようになる
ふりかえりをやる目的を忘れなければ最初は不格好でも良い!

これはすごく同意です。
逆に、目的さえ果たせれば手段はなんでもいいですよね。
むしろ型にはめすぎてしまって、こんなもんだろうと思ってしまうのが良くないとおっしゃっていました。
そうなりがちですけど、やっぱり誰か(できればチームメンバー全員が)そういう意識を持っているのが大事だと思いました。

最後にPost-it Plusというツールを紹介されていました。
これ、弊社の人も使っていましたが、すごく便利です!!(ただしiOSのみで、私はandroidユーザー…)
これは、せっかくふりかえりをやったんだから、記録として残しておこう。ただポイするだけじゃもったいないよね。という話からの紹介でした。

WFな文化とふりかえり

守田さん
ハードウェアメーカーの某C社で働いているそうです。

お話としては、ウォーターフォール型でアジャイルを導入する際に気をつけることと、実際にやったことの話でした。
実際にやったことの話が、個人的には面白くて良かったです。

ウォーターフォール型で導入すると、それぞれのプロセスごとに問題を解決しようとする。
なので、そこだけで解決しようとすると逆にウォーターフォール型のプロセスを強化してしまうことになりかねない。
もっと視野を広げて、根本解決できるように考えることが大事

と話されていました。
例えば、認識ズレがあった際に、「じゃあもっと詳細なドキュメントを書こう」というTryだと、本当にそれが必要なのかは考える必要があります。
ちゃんとメリット・デメリットを洗い出して、それが手間なら「作業に着手する前に10分間だけでも議論する」とか「テストケースを確認する」とかいろいろやり方はあるので考えた方がいいです。
(これは前のすぎいさんの話ですが…。)

そこで、守田さんが実際にやったこととして、カラードットコードとふりかえりキャンバスというのをされたそうです。
まず、その振り返る期間で起きた事実をどんどん時系列に貼っていってもらいます。
その後にその時の感情を貼っていきます。

そして、それらを事実のKとP、感情のKとPとそれぞれグルーピングして2つにわけます。
そこから真ん中にTryを書いていくという形です。
これにより、あった事実や感情がマッピングされることで比較しやすいというようにおっしゃっていました。
これは面白そうなので、機会があればちょっとアレンジしながらもやってみたいですね。

自律的に現場を改善できるチーム「ふりかえり」

Yahooの榊山さん

個人的には弊社でやっていることをそのまま話されているような感覚で、基本的なKPTをやっているとか、改善されないKPTをやられている方向けの話かなーと思いました。

なので、その中で話された大事なことだけピックアップしたいと思います。

同じ人ばかりが発言していないか

なかなか手が進まないとか、発言しない人がいたらスクラムマスターが「◯◯についてどうでした?」みたいに促すのが大事
そうしないと、個人がリードするチームが出来上がってしまうそうです。

グルーピングはすること

榊山さんが実施したのは、KもPも関係なくグルーピングされていました。
大事なのは、テーマを絞って話すことだそうです。

本当に議論したいことだけに絞って話すこと

ちゃんと議論するテーマを決めないと、表面的な議論だけで終わってしまうこともあるそうです。(経験ありな気がします)
すべてのテーマを網羅しようとしないことが大事だそうです。
その場で話せなかったテーマも、大きな問題、重要な問題であれば次のふりかえりでもまた出てくるということです。

なぜ?をちゃんと繰り返して表面的なTryにならないように

根本原因を解決できるようなTryにすることが大事です。
そのためにはなぜを繰り返して深堀りするのが良いそうです。

以上で、すべてのセッションが終わりでした!


最後に質問コーナー!!


私も質問しましたが、その中で良かった回答(独断と偏見)だけを抜粋しました。
とはいえ自分も質問したので、そこから書いていきますw

ファシリテーターはたとえチームメンバーでも、必要ですか?

必要だそうです。
例えば、チームメンバーがファシリテーターをするなら、なるべく客観的になるように立ち振る舞う。メンバーが気付かなかった問題とかを気づかせるような質問をするのが良いため。
意見を言う時はいちメンバーとして立ち振る舞う。
成熟したチームになってくると、ファシリテーターなしでもチーム間で質問しあうようになる。それが理想

Tryが消化されないのですが…

実行できるTryにまで落としこんで考えるべき。(弊社でもやっていますね)
必ずイテレーション内でできそうなものじゃなくてもよい。
ただし、優先度をつけて、普段朝会とかで使用するホワイトボードに貼っておくのが大事だそうです。
それでもTryに落とし込めないとかなら、ふりかえりのやり方を考えるべき。
中長期的なTryを貼っておくようなボードを用意するというのも手だそうです(弊社でもやったことありました、良かったです。)

ふりかえりは何回こなすと成熟したと思われますか?

いくつか3人の方が回答されていましたが、最後の榊山さんがカッコイイ回答を
「振り返りに終わりはないと思います。」
基本的に最初3回くらい繰り返したりしてみて、マンネリ化してきたらやり方を工夫してみるとかしていって、どんどん良くしていくもの。
だそうです。納得。


感想


最初は管理職の方々の参加が多く、「自分場違いなんじゃないか…?」とか思っていましたが、そんなことはなかったです。
むしろ、私みたいないちチームメンバーの人こそこういうことにも意識して仕事を改善するのが大事なんだなと思いました。
あと、全体を通して「楽しく仕事しよう!」というコンセプトみたいなものがあって、すごく良かったです。
楽しくないのを人のせい(管理職)にするのではなく、自分らでもできることはあるのでそれを実践していこうという気持ちが前向きで良かったです(2回目)。
またこういった機会があれば参加していきたいです。
スタッフの方々や、会場を貸していただいたCA様にはこの場を借りてお礼を申し上げます m(_ _ )m

追伸

ドーナツおいしかったです。
余っていたので4つもいただきましたw
ごちそうさまでした!